2010/12/30

1st MOVEMENT



↑9月のリハーサル時に私が撮ったもので、一番気に入っている写真です。

2010年もそろそろ終わりですね。今年は、息の止まりそうな怒濤の日々もあり、全く静かで平穏で特に変わりのない日々もあり、ただとても忘れられない出会いもあり、日々は日々。年が終わろうとも明けようとも毎日の積み重ねをきちんと感じて行きたいです。

心から、恋する様な出会いはやはりマニュエルとの出会い、その音楽が奏でられ作られる様を目にする事が出来た事。何日間も心が揺さぶられ続けました。心を空にして、「いつか近づいて行けたら!」とあこがれる、そういう泉が湧いている事が大切で、それはほんの短い偶然の出会いのおかげで確かに心の内に灯りました。まさにコート・アンド・スパーク。火花の散る様な恋なのです。

そしてアルバム制作に素晴らしい音楽家のHiroshi Watanabeさんが関わってくれている事。これも、今では自然に制作のやりとりをしていますが、最初は本当に信じられないほど嬉しかった事です。目線を合わせて、良い音楽を引き出そうとしてくださる姿勢は、今後ずっと心に留めて行くべきだと思っています。

そして、今年は特に周りの友人のミュージシャン達も制作を押し進めて形にしようと必死に頑張っています。どんな形であれ、真摯に作られたものは(かけられた時間や質ではなく)、私は素晴らしいと思うし、いつでも応援しているし、紹介もして行きたい。

今年も来年も次の年も、日々を重ねて、問題を解決して成長して行く事、これはJoniのメッセージとしてずっと変わらずに心のメモ帳に焼き付けられています。

それでは皆さん、良いお年を迎えて下さい。来年も元気にどうぞ宜しくお願い致します!!

2010/12/28

Biology



ふーむ、細胞のこういうイラストを見ると、まさに宇宙の様。宇宙・・の話を良くしますが、私の言う宇宙は決して精神世界の事では無く、物理的な宇宙の事です、勿論。生物学などもとても素晴らしい発見のありそうな学問です。数学・天文学・哲学・音楽などはやはり一緒に学ぶべきものなんでしょうね。


2010/12/22

taste and quality



一番最近、メールなどではなく『手紙』を書いたのはもういつの事か思い出せない。年賀状はまあ、手紙と言えなくもないのだけれど、それすらもちゃちゃっと書く程度なので、きちんとした手紙なんぞ本当に何年も書いていない。

実はここ何年か、私宛にではないのだけれど、我が家に定期的にある方から手紙(と心のこもったプレゼント)が届くのだけれど、私はここまで純粋な心を打つ手紙というものを、それまで読んだ事が無かった。常々、ここで紹介出来たらどんなに良いかと思ってるのだけど。

それは言葉の専門家が描く様にハッとする表現が使われている訳でもないし、心躍る様な体験談が綴ってある訳でもなく、ごく普通の言葉で、ごくシンプルに、その方の生活の中で思っている事を、ただ確かに心がこめられた(としか言い表せない!)言葉で、丁寧に書かれている手紙。

何故ここまで心に染み入ってくるのか、と思う。
ただ、その方の丸々全ての想いが、一寸の曇りも無く表されているだけで、
言葉は人に染み入って行くのでしょうね。

こういうものを、ザヴィヌルの言う所のテイストやクオリティと言うのかと思う。

続く(いずれ)

2010/12/12

jio shimizu



少し前の事になりますが、オペラシティのICCにて出会った志水児王さんの作品は、それはそれは私の観てみたいものに完璧に応えてくれているロマンチックなものでした。この装置を使ってきっともっともっと壮大な作品がいくらでも創れそうだなと思わせる所が私にはド真ん中直球なんでしょうね。

その昔、ディケイドな昔々の高校時代に、親しくしていた友人が長野まゆみのある小説を私に大いにすすめてくれて、その物語の中で描かれたある街の描写が私にはもの凄く印象に残っています。その小説はファンタジックな作品なので、もちろん描かれる街も新宿や渋谷やブクロの様な現実的なものではなく、青い噴水が静かに立ち並び、プラットホームの床一面にプラネタリウムが敷き詰められている様な、しんとした透明で美しい街並みなんですね。

で、当時の私の頭の中ではそれは至って自然に自分にフィットする理想の街並みだったので、「良くぞここまで私の理想を言葉にあらわしてくれたなぁ」とずっと覚えていたのです。そしてもちろん今でも、この様な街並みが出来る未来をとても夢見ているんですな。無理か無理でないかは全く考えていません。

そこに、この児王さんの作品はとても、夢を夢でなくする技術を見せつけてくれたもので(私にとっては)、こういう出会いは嬉しさで興奮してしまいます。

光の性質と、クライゼンフラスコという特殊なガラスを使って生まれる光の模様が、もう驚くべき繊細さで生き物の様に移ろいながら壁に映るのだけど、もう洞窟のなかで、洞窟全体がクリオネとかそういう生物の様でした。

そして、作品の部屋に入る前に作品解説の文章がかかっているんですが、こっれがまた渋くて・・。暗かったけれど、頑張ってメモしました。そのうち載せます。

ついでに、ICCでは2月末まで「みえないちから」展をやっていて、そこでこの児王さんの作品はもちろん、ドイツの画家でアニメーション作家のオスカー・フィッシンガーの作品がメインで公開されています。入場料500円とは、驚きですよねぇ!オープン・スペースでも無料で多くのテクニカルな作品を体験出来るし。